. |
レイシャルメモリー 〜蒼き血の伝承〜 番外編 |
. | ||
絆 |
||||
柚希実 |
||||
. | . | . | . |
メナウルとライザナルの国境近くに、ヴァレスという街がある。数日前、メナウルが本来の領土であるヴァレスを、女神の力で取り返した。防壁に囲まれたヴァレスの中心には高い鐘塔を持つ神殿があり、その横には敵国であるライザナルの人間にも手入れを受けていたように綺麗なままの庭が広がっている。
庭の中、神殿の石壁の側にある旧式の井戸で、フォースは水汲みをしていた。腕に力を入れ引き上げるたびに、身に着けた騎士の鎧がカチャカチャと音を立て、ダークブラウンの髪が揺れる。そしてフォースが黙々と水汲みを続ける井戸の縁に、丈の長い神官服を着たグレイが本を片手に座っていた。
フォースとグレイは皇太子の学友同士として付き合いが深い。コレも阿吽の呼吸というのか、水汲みも口に出すことなく、いつの間にかフォースがすることに落ち着いていた。グレイは本から視線を上げ、リディアに向かって声をかける。
「水やりなんかしなくても、リディアは降臨を受けてる巫女様なんだから、黙ってデカい顔していればいいんだよ?」
グレイにとって神官長の娘であるリディアは、付き合いの長い妹のような存在だ。グレイはリディアが楽しそうに水やりをしているのを眺めながら、気持ちよさそうに伸びをした。長い銀色の髪と赤みがかった銀の瞳が、暖かな日差しを反射する。
リディアは井戸の側まで来ると、カラになった水差しを置いて、フォースが水を入れた方を手にし、少し緑を帯びた薄いブラウンの瞳を細くして微笑んだ。
「乾いた土に水が染み込んでいく音って好きなの」
リディアはグレイに向かってそう言うと、恋人であるフォースと笑顔を交わし、まだ乾いたままの花壇まで行って水やりを再開した。首を傾けるたび、リディアの琥珀色の長い髪がサラサラと動き、日の光を含んで柔らかな光を放つ。リディアは水差しをまっすぐに戻して耳を傾け、水を与えられて湿っていく地面からフチフチという微かな音と土の香りが立ちのぼってくるのを楽しんでいた。
不意に花壇の花の隙間から、5〜6歳に見える男の子が花を揺らすことなく飛び出してきて、そのままリディアの側を駆け抜ける。スプリガンという妖精のティオだ。ティオは、ガーディアンとしてリディアを守ると言い張り、普段は子供の姿でリディアにへばり付いているが、こののどかな状況に花々の間を走り回って遊んでいる。ティオが花の中に駆け込んで起きた柔らかな風が、リディアの軽い生地でできた服の裾と、輝きを含んだ豊かな髪をなびかせて通り過ぎた。
「代わりにデカい顔してそんなところに座ってやがって」
フォースの声に、リディアは思わず井戸を振り向いた。ロープで擦れて赤くなった手を水で冷やしながら、フォースは濃紺の瞳をグレイに向けている。
「いやぁ、やってくれるってんだからお任せするよ」
グレイはフォースを振り向きもせずに、大きなアクビをした。フォースは、後ろからそっと近づくと、井戸水で冷やしていた手をグレイの首筋に押しつける。
「ひあっ! 冷てぇだろっ。そんなとこ触ったら余計に寒気がするだろうがっ」
井戸の縁から飛び降りて、グレイは首をすくませ身をよじらせる。声を立てて可笑しそうに笑っているフォースに、グレイはムッとした顔を向けた。
「まったく。そこに恋人が居るってのに、触る人間を間違えてるだろ」
口をへの字にして、グレイは顎でリディアを示す。リディアは見ていない、聞こえていない振りをして、上気した頬を隠すように慌てて二人に背を向けた。フォースは赤くなった手の平を並べて、ため息をつく。
「ずっと水汲みしていて、手の感覚が残っていないからな」
その言葉に、グレイがブッと吹き出した。
「感覚がないと触ってもつまらないって?」
「え? 違う、こんな時でもないとグレイには触る気がしないって意味で言ったんだ」
フォースは、グレイの言葉に面食らって反論を向けた。グレイは半分笑いながら疑わしそうにフォースを見る。
「嘘を付け」
「嘘じゃないっ」
「毎度おなじみ出張懺悔室です」
グレイの言葉で、フォースは声を詰まらせた。グレイが、ほら嘘だ、とフォースを指さしたその手の下を、ティオが走っていく。
「嘘じゃないけどさ、触りたいとは思ってるよね」
ティオが通り過ぎるついでのように発した言葉に、フォースは唖然とした。ティオは人の心を見抜けるのだ。グレイは言葉を失っているフォースを横からどついた。
「嘘じゃないってのは信じるよ。って、俺だって恋人にに触れたい、抱きしめたいって気持ちくらいは分かるけどな」
もっともらしくうなずいて言ったグレイと顔を突き合わせ、フォースはグレイのモノトーンの瞳に反射する赤い輝きをにらみつける。
「だったらなんで茶化したりするんだよ」
「そりゃ面白いからに決まってるだろ」
ケラケラと笑いだしたグレイに背を向けて、フォースは片手で顔の半分を覆ってため息をついた。
リディアは、後ろを振り返るきっかけを失って、水やりを続けていた。もし、きっかけがあったとしても、自分でも紅潮しているのが分かる顔で、振り向くことはできなかったと思う。フォースになら触れられるのが嬉しいとか、抱きしめられるのが好きだとか、そんな感情を悟られるのは恥ずかしいので、うまくフォローもできそうにない。
走り回っていたティオがリディアの横で足を止め、赤くなった顔を見上げた。リディアは思っていたことを暴露されるのを恐れ、思わずティオの口に人差し指を当てる。
「駄目よ、なんにも言っちゃ駄目。ね?」
慌てたリディアの様子に、ティオは訳が分からないままウンとうなずいた。
「言われちゃ困るようなこと考えてたんだ」
声に驚いて振り向くと、グレイが歩み寄りつつニコニコとリディアを見ていた。そのグレイがドンという音と共に前に体勢を崩す。
「悪趣味だ」
後ろからどついたフォースに、グレイは恨みがましい目を向けた。
「フォースだって気になるだろうが」
「リディアまで茶化すな」
フォースの呆れ返ったようでいて真剣な瞳に、グレイは両手の平を向けてごまかし笑いを浮かべる。
「分かったよ。フォースだけにしておく」
「てめぇ」
フォースに睨みつけられ、グレイはわざと視線を外した。
「あ、そうそう、リディア? 花、切ってあげようか。部屋に飾るといいよ」
いきなり言葉を向けられ、リディアは目を丸くしてグレイを見た。フォースはブツブツ言いながら、もうそっぽを向いている。
「いえ、いいです。切ってしまったら可哀想ですし」
「そう? じゃあ、フォースに買ってもらうってのは? すぐそこの小さな公園で園芸市やってたよ?」
そう言うと、グレイはフォースに笑顔を向けた。フォースはグレイに、ごまかしやがって、とつぶやいてからリディアと視線を合わせる。
「行ってこようか。息抜きにはちょうどいい」
***
グレイがティオに水やりを手伝えと説得している間に、フォースはリディアを連れてサッサと庭を出て公園に向かった。家10軒ほど先の小さな公園には、いくつかの花屋が入っているらしく、その広さの割りに園芸市の規模が大きい。鉢や苗から大きめな木、切り花まで豊富で、隅々まで植物で溢れていた。
リディアはその大きめな木に駆け寄ると、葉に手を添えて愛おしそうに見入った。側に行ったフォースに笑顔を向ける。
「こんな大きな木まで売っているのね」
「持って帰れるのにしてくれな」
フォースの苦笑に、リディアは笑顔のまま目を丸くした。
「え? 本当に買ってくれるの? ありがとう!」
「お礼が早すぎ」
フォースが行こうと促した花に囲まれた通路に、リディアは足を踏み出した。フォースはその後に続く。
色とりどりの花と甘い香りに溢れる細い通路を、リディアはゆっくりと進んだ。たまにまわりをキョロキョロと見回し、フォースに苦笑を向ける。花を見ているわけではないそのしぐさは、思わずいつもいるはずのティオを探してしまうからだろう。
いくつかの店を回るうち、リディアの視界にファルビチス・ニルと書かれた小さな立て札が入ってきた。リディアは嬉しそうにかがみ込み、その苗を手に取る。フォースは双葉と数枚の本葉にツルがひょろっと出ただけの小さな苗を、リディア越しに見ていた。
「あれ? その格好は巫女様だね!」
リディアの白く丈の長い神官服を見た店番の女性が、リディアに笑顔を向ける。
「それ、青い花が咲く品種なんだよ」
「青なんですか?」
リディアは嬉しそうに笑みを浮かべて立ち上がり、フォースを振り返った。
「私、これが欲しい」
「え? それ? 地味だな」
地味も何も苗なのだ。花などどこにも付いていない。リディアはクスクスと笑い声をたてた。
「でも、育てばちゃんと花が咲くのよ」
「そりゃ、そうかもしれないけど。遠慮してない?」
納得がいかない様子のフォースに、リディアは笑顔で首を横に振って見せた。
「大きな花束でも贈りたかったのかい? そういうことは彼女に内緒でするモノだよ」
店番の女性の言葉にフォースは苦笑し、その苗をのぞき込む。
「でもこれ、なんの苗?」
リディアに尋ねたフォースに、店番の女性がアハハとおおらかな笑い声を立てた。
「分からないかい? 巫女様にはピッタリの花だよ」
その言葉で、リディアはほんの少しだけ眉を寄せた。
***
苗に合わせたプランターに植え替えてもらい、支柱も買って、フォースとリディアは神殿に戻った。その苗は、神殿裏口から入ってすぐ、応接室と食堂が一緒になったような部屋のテーブルの上に置いてある。
いつの間にかリディアのため息が増えていることに、フォースは気付いていた。不意に視線を落として何かを考え込む。そんな時に話しかけると、顔を上げて笑顔を取り繕う前のリディアは、少し寂しそうに見えた。
理由を聞けないまま夜になった。一日騒ぎ通しだったせいか、ティオは来客用のソファーで寝息を立てている。リディアは、支柱を立てないままのプランターの緑を、黙って見つめたままだ。フォースは警備の話をバックスという騎士に伝えるため、リディアを気にしながらオープンな階段を2階へと上がっていった。それまで部屋の隅で本を読んでいたグレイがリディアの側に立ち、苗をのぞき込む。
「フォースに買ってもらったって、朝顔だったんだ」
その声にリディアは視線を合わせた。グレイの笑顔が目に入ってくる。
「はい。青い花が咲くんですって」
「へぇ! 青い朝顔か。リディアにはピッタリだね」
「グレイさんもそう思うんですね。お店の人にもそう言われちゃって」
リディアは、悲しげに目を細めてうつむいた。グレイは笑顔のままリディアをのぞき込む。
「あれ? 別に悪い意味で言った訳じゃないよ? 普通ならシャイア様の巫女にはやっぱり青い花だと思うだろ」
「でも、支柱がないと立っていられないですよね。私も、そうだから……」
リディアは何もない空間に向かって伸びているツルにそっと触れた。グレイはリディアが落ち込んでいる理由に思い当たって苦笑する。
「支柱が必要なのはリディアだけじゃないよ。フォースだってそうさ。フォースにとってリディアは重要な支柱だよ」
グレイの言葉に、リディアは目を見張った。
「あれ? 信じられない? でも、必要とされているのは分かるだろ」
リディアは、瞳を閉じてフォースを思った。離したくないと言って抱きしめられた腕の力を思い出す。それは女神が降臨する前の、巫女ではない、自分がただの自分だった時の記憶だ。
「不安だったら聞いてみるといいよ。直接フォースにね」
「え? そんな……」
「できない? 最近は二人でなんでも話しているんだと思ってたんだけど」
グレイの問いに、リディアは目を伏せた。確かに最近になってようやく、フォースに対しても思ったことをそのまま口に出せるようになってきたと思う。それでも、まださらけ出すには怖い部分が残っている。それは、心の一番奥底で、胸の鼓動と共にジクジクとうずいている。
「お互い様なんだから、頼ったっていいんじゃない? そうだ、花言葉知ってる?」
「朝顔の、ですか? いいえ」
首を振ったリディアに、グレイはニッコリ笑ってみせる。
「愛情の絆って言うんだ。グルグル巻き付いて離れない方がフォースも喜ぶと思うけどな」
「グレイさんっ?!」
上気した頬を隠したリディアに、グレイはイタズラな笑みを浮かべ、サッと支柱を手にした。
「フォースぅ。いやぁ、ピッタリだなこれ」
「グレイさんってば!」
支柱に向かってフォースの名を呼びながら逃げるグレイを追いかけて、リディアはようやく支柱を取り返す。
「なにやってんだ?」
ガチャッという鎧の音と共に、階段の上からフォースが顔を出した。
「のわっ! いたのか」
笑って誤魔化すグレイと、支柱を抱きしめて顔を真っ赤にしたリディアを、フォースは交互に見ながら階段を下りてくる。
「何? どうしたの? なんの話?」
「ううん、なんでもないの」
上気してうつむき加減のままのリディアにそれ以上何も聞けず、フォースはグレイを見やった。グレイはフォースと向き合い、両肩に手をかけてジッと目をのぞき込む。
「グレイ?」
訝しげに眉を寄せたフォースに、グレイはやっと口を開く。
「フォースにとって私って何?」
「……、はぁ?! な、なに言ってんだ?」
慌ててうろたえているフォースを、グレイがフッと鼻で笑った。
「って、リディアが聞きたいって」
「なっ? そういうことは一息で言えよっ。クソッ、頭ン中が真っ白になっちまったじゃねえか」
虚をつかれて茫然と見ていたリディアと、頭を抱えたフォースを放って、グレイは笑いながら廊下へ消えていった。部屋が妙にシンとする。こんな時に限って、ティオの寝息すら聞こえない。
「え、ええと、まず用事だけど」
沈黙に耐えられず、フォースはリディアに階段の上を指さして見せた。
「バックスが夜の警備の待機をしてたよ。そろそろ時間だからって」
「時間? そ、そうね、部屋に行かないと」
リディアはフォースの言葉を聞き、慌ててプランターに手を伸ばす。
「待って」
フォースは、リディアが伸ばした手を掴んだ。フォースを見上げてぶつかった視線に驚いたように、リディアは目をそらしてうつむく。
「俺、何か不安にさせるようなこと、したかな」
「ううん、そうじゃないの。ホントに、なんでもないの」
リディアはうつむいたまま首を横に振った。フォースがリディアを捕まえている手に力がこもる。
「でも、グレイには話したんだろ?」
ハッとしてリディアは身体を硬直させた。フォースは掴んでいる腕をひいて、うつむいているリディアとまっすぐに向き合う。
「俺、リディアに出会えなかったら、騎士になれなかったと思う。あんな事があった出会いにすら感謝してる。嫌か?」
リディアはギュッと目を閉じて、何度も首を横に振った。フォースは安堵したように小さく息を吐く。
「それに、城都でリディアの護衛をしなかったら、きっともうアルトスに斬られて死んでる」
ゆっくりと顔を上げ、リディアはフォースを見上げた。フォースの濃紺の瞳が、リディアの不安げな表情を映している。
「もしも今、リディアが居てくれなかったら……」
フォースは自分を見上げてくるリディアの頬に触れ、その感触を握りしめた。
「ゴメン、駄目だ。考えられない、考えたくない」
フォースは力を込めてリディアを抱きしめた。その息苦しくて安らげる場所に、リディアは鎧が当たるのも気にせず、身をまかせる。
「俺にはリディアが要るんだ。何から何まで全部知りたい。でも、それは無理だって分かってる。だからせめて言葉にできることは教えて。お願いだから」
フォースの言葉がリディアの身体に響き、背中のプレート越しの体温が手のひらに暖かく浸みてくる。
「ごめんなさい。嫌われるんじゃないかと思ったら、怖くて」
「嫌う? 俺が、リディアを?」
フォースは、ほんの少し腕の力を抜いて、リディアをのぞき込んだ。リディアは腕の中でうつむいたままうなずく。
「私ばかり必要として、ただ重荷で。そう思っていたから……」
「でも、俺にもリディアは必要だよ」
フォースの言葉に、リディアは少しだけ視線を上げ、はにかんだ笑みを浮かべる。そのまま引きつけられるように唇を重ねた。すべてが溶けて一つにならないのが不思議なほど、フォースが自分の中に生きていて、自分もフォースの中で生きていると思う。唇が離れたあとも、リディアは二人分の思いを胸に感じていた。
そしてそこにもう一つ、虹色の意識、シャイア神も確かにうごめいている。降臨を受けなければ、今頃は二人で普通の生活を営んでいたはずなのだ。でも、シャイア神がいるからこそ、フォースの力になれることもある。
「部屋に、行かなきゃ」
フォースがうなずくのを見て、リディアは机の上に置いてあったまだ小さな苗と支柱を手にし、大切そうに抱え込んだ。
「これ、どうもありがとう」
リディアのお礼に笑顔を向けてから、フォースはその苗の正体を聞いていなかったことを思いだした。
「あ、いや……」
「おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」
フォースは苗の名前を聞くのをあきらめ、嬉しそうな笑みを浮かべたまま階段を上がっていくリディアが二階の廊下に消えるまで黙って見送った。視線を落とすと同時に、その右端の廊下からグレイがのぞいているのが目に入ってくる。
「やっぱり居たか」
フォースはため息をつきながら片手で顔を覆った。グレイはにやけた笑いをフォースに向ける。
「あれ、分かってたのか。遠慮のない奴」
「どっちがだ」
フォースが横目でグレイをうかがうと、グレイは声を殺して笑っている。
「そういえば、あの苗のこと聞かなかったんだな」
「忘れてただけだ」
フォースがつぶやくように言ったのを聞いて、グレイはフーンとフォースを横目で見た。
「まぁ、どうでもいいって言えばどうでもいいか」
話を蒸し返され、フォースの中で再び疑問が頭をもたげてくる。
「いったい、なんの苗なんだ?」
「いくらなんでも、花が咲けば分かるさ。ウン、もしもリディアが花なら、あんな感じだろうと思うよ」
グレイはまだクックと笑っている。フォースは疑わしげな顔をグレイの止まらない笑いに向けた。グレイはフォースと正面から向き合う。
「そうそう、フォース、俺に嫉妬してたんだ」
グレイの言葉にフォースはブッと吹き出した。
「悪かったなっ」
「なんだ、素直だな。まぁ、あの分じゃ今度相談されるとしても、別れ話くらいか」
にやついているグレイに、フォースはできる限りの冷笑を向けた。
「いらない」
相変わらずにやけながら、グレイはフォースの肩をドンとどつく。
「ホントか?」
「必要ない」
フォースとグレイは視線を合わせ、お互いに笑みを向けた。
FIN
短編 |
絆 |
柚希実 |
||
番外編紹介: |
騎士フォースと巫女であるリディアの絆が、またほんの少し深まる、ラブラブな日常のお話です。中世恋愛ファンタジー。本編では2章と3章の間に位置します。 |
|||
注意事項: |
注意事項なし |
(本編連載中) |
(多少暴力表現有り) |
|
◇ ◇ ◇ |
||||
本編: |
||||
サイト名: |
[ 戻る ]