新緑の枯樹
     ― 14 ―

 いつものように、前線に出発する前の少しの時間、サーディの部屋に寄った。 例によってグレイも一緒だ。 二人は普段と変わらずにいるが、俺は昨夜のことを引きずったまま、なんとか態度だけ取り繕っていた。
「皇太子妃候補を指名するってあれか? リディアさん」
 グレイがお茶を吹き出しそうになるのを見て、サーディはケラケラと笑った。
「だって、リディアさんなら間違いなく断るだろ?」
「そりゃ、そうだろうけど」
 グレイは呆れたように言うと、サーディに冷笑を向ける。
「だからかな? 今朝リディア、目を泣きはらしてたんだよ」
「ええ?  そんなに嫌だった?」
「かもな」
 今度はグレイが笑い声を立てた。 リディアを泣かせたのは俺だ。 当然か。 あんなひどいことをしておいて。
「でも、もしかしたら違うかも」
 いきなり心臓に悪いことを言うと、グレイは考え込むように腕を組んだ。
「昨日の晩から、変なガキがリディアにくっついて歩いてるんだ」
 それはティオに違いない。 ドリアードと話しをした時には、人間の子供のような姿をしていた。 どうやらティオは、本気でリディアを守るつもりのようだ。
「妖精らしいんだけど、トイレや風呂にまで付いていこうとするらしくて、リディアが困ってた」
 トイレや風呂? ティオは、そんなことまで教えなければわからないのだろうか。 サーディが俺の肩を叩く。
「フォース? 聞いてるか?」
「え? 聞いてるよ」
 俺は慌てて答えた。 サーディが、横から俺の顔をのぞき込む。
「なぁ、リディアさんを泣かせたのって、お前じゃないのか?」
 俺が言葉に詰まっていると、グレイが笑い出した。
「決まってんだろ、そんなこと」
 サーディはグレイを、てめぇとかこの野郎とか言いながらどついている。 だが俺には笑い事ではない。 思わず大きなため息をついた。
「だけど、俺のも原因かもしれないんだよな」
 グレイは落ち着き払った様子で言うと、お茶を一口飲む。 俺は逆に、気持ちがザワザワと逆立った気がした。
「リディアに何か言ったのか?」
 思わずムッとした俺に、グレイが視線を向けてくる。
「ソリストには向いてないって」
 あまりの意外さに、俺は思わず息をのんだ。 グレイは、俺をとがめるように正面から見据える。
「正直に言っただけだよ。 リディアは向いてない。 それはフォースが一番わかってるだろ」
 その言葉は、俺の頭の中を真っ白にした。 それから少しずついろいろな思いが形を成してくる。
 そうだ。 俺が考え無しにシェダ様に返事をしたせいで、リディアはソリストを始める気になった。 しかも俺を手伝うつもりでだ。 ヴォルタの湖畔で、リディアは自分の口でそう言ったのだ。 そして昨日、俺の無事をシャイアに祈りたいと言った。 俺が幸せならそれでいいと。 これではリディア自身の幸せは、どこにもないじゃないか。 俺は席を立った。
「俺、行くよ」
「え? もう?」
 サーディがキョトンとしたように俺を見ている。
「ああ。 行け行け」
 グレイはそう言うと、肩をすくめて苦笑した。 俺は、じゃあと一言だけ挨拶をして、急いで部屋を出た。
 リディアは、リディアのすべてをかけて、俺を想ってくれていたんじゃないか。 なのに俺は、そんなリディアの気持ちを半端だと言って、ぶち壊して……。 このままじゃいられない。 どうしても、このままじゃ。
 とにかくリディアを探さなければ。 もう、どうにもならないかもしれない。 でも、会って謝るだけでもしておきたい。 一ヶ月先まで謝ることもできずにいるなんて、耐えられない。 俺は大雑把に城内を見てから神殿の方へ足を向けた。
「おい」
 横から声をかけられ振り向くと、バックスがいた。 昨日の今日なので、思わずそのまま様子をうかがう。 いつもの笑顔のようだ。
「もうじき出発だろ? 何やってる?」
「リディア見なかった?」
「いや、見てないけど? 神殿じゃないのか?」
 簡単な挨拶で通り過ぎようとした俺を、バックスは腕を掴んで引き留める。
「おい、ちょっと待て。 昨日なんだけど、気付いたら折れてしまった木のところにいるし、リディアさんが目の前で泣いてるし、起き上がってみたら腕やら肩やら筋肉痛になってるし、無茶苦茶ビックリしたんだ。 俺、もしかして、なんか悪さでもしたのか?」
 不安そうにのぞき込んでくるバックスの顔が鬱陶しい。
「いや、悪さしたのは、俺」
「はぁ? ……、あ、おい!」
 俺はバックスが止める声を無視し、苦笑だけ残して神殿へと急いだ。
 城と神殿の間にある渡り廊下にさしかかる。 そこにはもう、木の気配は少しも残っていなかった。 だが、今度はティオの向こう側に見たリディアの悲しげな顔を思いだして、俺は思わず足を止めた。 くそったれなどと毒づきながら、こぶしで壁を叩きつける。
「なんだよ。 なにかあるのかよ、そこ」
 気が付けば、ゼインが訝しげに俺を見ている。 俺は慌ててかぶりを振った。
「え? あ、なんでもない」
「相変わらず変な奴だな」
 こいつには変だとか言われたくないが、この壁を気にしているのを見られたのは二度目だ。 仕方がないかもしれない。
「リディアさん見なかったか?」
 こっちから聞こうとしていたことをゼインに尋ねられて、一瞬ゾッとする。
「いや」
「神殿は探したんだけどな。 どこにいったんだか」
 神殿にいないだって? じゃあ、いったいどこに?
「もう行くだろ? ほとんど集まってたみたいだしな。 じゃあな」
「え? ああ」
 俺は、廊下の木がある方の反対側、城の前面にある広場へと向かった。 リディアはどこにいるんだろう。 だが、もう探している時間がない。 発たねばならないのだ。 足が重くて、急ぐ気にもなれなかった。
 広場に一番近い出入り口から外に出た。 すぐに俺の隊が集まっているのが見えてくる。 そこには一緒に前線に向かう父もいた。 どやされると思うとますます気が重い。 ただでさえ引きずるような思いを連れているのに。
「すみません。 遅くなりました」
 父に向かって頭を下げると、頭の上にボンと布のような物を乗せられた。 何かと思って手にしてみると、二位の印のマントだ。
「忘れ物だ」
 そのマントを手にして、俺は自分に呆れてため息をついた。 父は俺をまっすぐ見下ろしている。
「何をしていた」
「リディアを探して……」
 俺がボソッと口にすると、父の眉が不機嫌そうに寄った。
「人様のお嬢様を呼び捨てにするとは何事だ!」
「リディアさんを探してましたっ」
 大きくなった父の声に、俺は慌てて言い直した。
「噴水のところにいるぞ」
 父があごで示した方へ、驚いて視線を向けると、リディアは神殿の正面入り口に程近い噴水の端に腰掛けて、水に手を浸していた。 その側にある木の葉が、風でサワサワと揺れている。 水に反射した光が、うつむき加減で影になった悲しげな表情を浮かび上がらせた。
 そういえば俺が城を出る時は、まるで見送ってくれているかのように、リディアはいつもそこにいた。 まさか昨日あんな事をして、今日もそこにいてくれるとは思ってもみなかった。 思わず足を踏み出そうとして、小さな子供に気付いた。 ティオだ。 ちょうどリディアを隠すように移動して、こっちを見ている。
「まだブラッドが来てないんですよ。 もう来るとは思うのですが」
 いつの間にか側に来て、アジルが告げた。 俺は、そう、とため息混じりに返事をする。
「何やってるんですかね?」
 そんなこと知るかと思いながら、アジルの方を見ると、アジルはあっちだとばかりに噴水を指さした。
 一瞬、呆気にとられた。 リディアはなぜか噴水の中にいるのだ。 びしょ濡れになりながら、何か大切そうに抱え込む。 ティオは噴水の外側で、ただ騒いでいるばかりだ。
「待ってて」
 俺は誰の返事も聞かずに、噴水に駆け寄った。
「なんか用かよ」
 ティオが膨れた顔を向けてくる。
「見てられない。 守るって言ったなら、きちんと守れ」
「守ってるだろ」
「バカ言え、どこがだ」
 俺が噴水の側に立った時、ちょうどリディアが水から出てきた。 その目は、まだいくらか赤い。
「何やってんだ」
 俺が手を差し出すと、ほんの少しとまどってから、リディアはその手を取った。
「木から、この子が落ちてきたの。 溺れちゃったら可哀想だから」
 リディアは、胸に抱いている鳥の雛を俺に見せた。
「うわ、待てって」
 俺は慌てて、手にしていたマントでリディアの身体を包む。
「大丈夫よ?」
「服、身体に張り付いて透けてんだよ」
 俺が耳元で言うと、リディアは目を丸くして、俺が掛けたマントの端をしっかりあわせた。 ティオがリディアとの間に割り入ってくる。
「ほら、大丈夫って言ってるだろ?」
「どこが大丈夫だ? なに見て大丈夫だなんて言ってる? どけ」
 俺は不満そうなティオを押しのけて、リディアの背に手を当てた。
「このマント、置いていくわけにはいかないんだ。 とにかく神殿に」
 リディアがうなずいたのを見て、俺はリディアの背を押すようにして神殿に向かった。 正面玄関からでは人の視線を集めてしまいそうで、さっき俺が出てきた神殿脇の小さな出入り口を選んで入る。 ティオも後ろからチョコチョコとついてきた。
「お前、昨日と違う」
 またこれだ。 やはりティオは心の中が読めるのだろう。 守るのには便利かもしれないが、やっかいごとを引き起こす元にもなる。
「考えてることが見えるのはしかたないかもしれないけど、それを安易にしゃべるな。 嫌われるぞ」
「リディアのもか?」
「当たり前だ。 どっちにしても、上っ面だけしか見えてないだろうが」
 俺が吐き捨てるように言うと、ティオはむくれたような顔になる。
「そんなことない!」
「きちんと解釈できないんじゃ同じことだろうが!」
 俺が怒鳴ると、ティオはリディアの陰に隠れた。
「フォース、怒らないで。 この子、子供なのよ」
「百八十歳のな」
 すぐ側から俺を見上げてティオをかばうリディアに、俺は腹立ち紛れに言った。
「それでも子供なのよ」
 ティオはリディアの陰に隠れたまま、まだ百七十八歳だとかゴチャゴチャつぶやいている。 こいつがあと二歳、歳を取ったとしても、成長するとは到底思えない。 リディアはマントを押さえたまま、ティオに向けて少し身体をかがめた。
「何か、身体を隠せるような物を探してきてくれる? そうね、シェダかグレイさんが教えてくれるわ」
「わかった」
 ティオは執務室がある方へ、勢いよく走っていく。 その姿を見送って、リディアは怖々俺と視線を合わせ、目をそらすようにうつむいた。
「ありがとう。 私、また迷惑かけちゃって」
「俺は……」
 言葉が素直に出なかった。 でも今言えなければ、きっといつまでたっても口にはできないだろう。 言葉を選んでいる余裕など、俺には微塵もない。
「迷惑だなんて思ってない。 信じてもらえるか分からないけど、俺はまだリディアを守っていたいんだ」
 リディアは、うつむいたまま微かに顔をしかめた。
「嘘つき」
「嘘なんかついてない! あ……」
 思わず口を押さえた。 これじゃあティオどころじゃなく、俺も全然進歩していない。 前に言われた、わからずや、偏屈、とうへんぼく、なんて言葉が頭をよぎる。
「だって、さっきティオがフォースのことを昨日と違うって言ったら、きちんと解釈できてないって」
「そうじゃない。 ティオが解釈できていないのは昨日の方なんだ」
 昨日。 それだけの言葉で、リディアは泣き出しそうに顔をゆがめた。 後悔が俺を苛む。
「ゴメン。 ひどいこと言っちまって。 自棄っていうか、このままだとリディアを傷つけるだけなんじゃないかと思って、それで……」
 くそったれ。 これじゃあ自分で何言ってるかも分からない。
「私……」
「俺にはリディアが要るんだ」
 先を聞くのが怖くて、俺はリディアの言葉をさえぎるように自分の想いを口にした。 リディアは眉を寄せたまま俺を見上げてくる。
「城都に戻るたびに口説きにくる。 何度でも、ソリストになっちまっても。 ゴメン、もし辛くても、リディアには待っていて欲しいんだ」
「私、フォースを待つのは辛い」
 その言葉に、ズキッと胸が痛む。 リディアはうつむくと、俺の胸のプレートにコンと頭をつけた。
「でも、フォースを失ったと思ったら、待っているよりも辛かったわ」
「……、え?」
 一瞬、何を言われたか分からなかった。 思わず聞き返した俺に、リディアは頬を膨らませて見せる。
「もう、意地悪。 考えといてあげるって言ったの」
 俺はリディアを両腕に包み込んだ。 怒ったような表情が、ゆっくり控えめな微笑みに変わる。 俺はそっと唇を重ねた。 思わず昨日俺がしたことを思い出し、唇を放してリディアが怒っていないかと瞳をのぞきこんだ。 だがリディアは唇が離れると、不安げに俺を見上げてきた。その瞳に息苦しくなり、今度は思い切り自分の気持ちをぶつけた。 あたたかく柔らかなリディアの感触が、俺の中に染み入ってくる。
 リディアがくれた、生きたいという気持ちを大事にしようと思う。 リディアの笑顔が見たいから。 リディアを感じていたいから。 リディアも、この想いも、すべてを守っていきたいから。 俺は唇を放しても、腕を解く気にはなれなかった。
「必ず、戻るから」
 俺は自分にもそれを言い聞かせた。 リディアは、ゆっくりとうなずき、俺と視線を合わせて微笑む。 その頬に触れようとした時、リディアが抱えている雛が、いきなりキーと妙な鳴き声を上げた。 慌てて二人でのぞき込む。
「おなかがすいているのかしら」
「そうかもな」
 トタトタと音がして、ティオが走ってきた。 その後ろから、何か白い布を手にしたグレイがついてくる。 俺はリディアから雛を預かった。 グレイがマントの上から白い布でリディアをくるみ、リディアはその下から器用にマントを取る。
「それ、ハヤブサだな」
 グレイは、俺にマントを渡しながら、雛を見るなりそう言った。
「え? 断崖絶壁で育つって聞いたぞ? こんなところにいるわけが無いじゃないか」
「でも、そうだと思うよ。 このあいだ鷹匠のところで見たばかりなんだ。 同じだよ」
 もしハヤブサだったにしても、リディアは木から落ちてきたと言ったのだ。 なんだか納得できないが、確かにいたのだから仕方がない。 リディアは困惑した顔をグレイに向けた。
「もしかして肉食? 虫?!」
 グレイはリディアにうなずいてみせる。
「そうだね。 虫か小動物の肉なんじゃないかな。 フォースが育てるんだろ?」
「え? 俺?」
 驚いてグレイに聞き返すと、グレイは含み笑いをした。
「街中じゃ無理だろ」
 言われてみればその通りだ。 俺は手にしているマントにへこみを作って、そいつを放り込んだ。
「ごめんなさい、面倒ばかり」
 リディアが申し訳なさそうに見上げてくる。
「いいさ。 誰か彼かに手伝ってもらうし。 じゃあ、行くよ」
「待って」
 リディアは、外に向かいかけた俺の腕を取って引きとめ、自分でかけていたペンタグラムのペンダントを外した。
「お願い。 持っていって」
 そう言うと、リディアは俺の首に手を回す。 こつんと鎧に当たったペンタグラムを、俺は服の内側にしまい込んだ。 俺は、自分のペンタグラムを鎧の裏から外し、リディアの手に渡した。
「行ってくる」
 俺はリディアがうなずくのを見てから、外にかけだした。 途中で父と話しているシェダ様とブラッドの姿が目に入る。 どうしてシェダ様までと疑問に思いながら、俺はまっすぐそこに走り寄った。
「まったく。 何しに行った」
 父が呆れたようにため息混じりで俺に聞いてきた。 またどやされるかと思うと、自然と声が小さくなる。
「何って、服が濡れて透けてたんです。 放っておけなくて」
「で? わざわざ見に行ったのか」
「ええっ? ち、違います!」
 俺が慌てて答えると、シェダ様がフフッと含み笑いをした。
「リディアが快諾したら、報告を入れてくれ」
「はい。 え? ……、げ」
 勢いで返事をしてから、しまったと思った。 だがもう遅い。 シェダ様はワハハと大きな笑い声を立てて、俺の頭をバシッと叩いた。 いったい笑っているのと叩くのと、どっちが本心なんだろう。
 隊の中からブラッドが進み出た。
「本日からこちらの隊に配属になりました。 よろしくお願い致します」
 やはりブラッドの口元もゆるんでいて少しうんざりしたが、その敬礼にとりあえず返礼した。ブラッドの肩口から、木の葉が一枚舞い落ちる。 その見覚えのある形に、俺は振り返って噴水の側の木を見た。 間違いなく同じ葉が揺れている。
「こいつ、ブラッドの?」
 俺はブラッドに、マントごと雛を差しだして見せた。
「いえいえいえいえ、とんでもない!」
 ブラッドは首を振って見せたが、その過剰な否定と驚きを隠そうとしている表情が、素直に自分が雛を落としたと認めている。
 俺はシェダ様に敬礼を向けてから、馬の方へと歩を進めた。 ブラッドにありがとうと礼を言い、ごまかし笑いを始めたブラッドの側を通り抜ける。
 俺は馬に乗って、全体を見回した。
「行くぞ」
 オーッと言う声に混ざってハーイと気が抜けた返事が半分くらい返ってきて、思わず笑った。 前線につく頃には、この抜けた気持ちを何とかしなくてはならない。 そんなことを思いながら拳を前に動かし、はみを進めた。
「そういえば、ウィンは連れていかないんですね。 なぜです?」
「諜報員だってバレたことを、仲間に気付かれては困るんだ」
 アジルは訝しげに顔をしかめる。
「なんでまた」
「アルトスに会おうと思って」
 簡単に言った俺に、アジルは目を丸くした。
「滅茶苦茶危険じゃないですか」
「やり方によっちゃ、そうでもないんだ。 まぁ、向こうに着いてからな」
 俺は、腕の中でキーキー鳴き出した雛をのぞき込んだ。
「虫を捕まえなきゃならないのか? それとも肉かな。 ブラッドに聞かなきゃ」
 アジルがニヤッと笑って、雛が占領している俺のマントを指さした。
「二位の印、いろいろと活用してるみたいですけど、思いっきり使い方を間違えてませんか?」
「役立てば、それでいいだろ」
 笑い出したアジルを尻目に、俺は気を引き締めるために大きく深呼吸をした。